インド出張記08
2008.05.13 Tuesday
発展著しいインド・・・。
ここ最近非常によく聞く言葉になりましたが、弊社のアジア輸入国の中でも、圧倒的にユニークな国であることは間違いない気がします。
そんなわけで、今回素朴なインド出張記まとめてみました。
デリー到着!
(今では知った顔の多い安ホテル。安いのになぜか対応がいい。)
香港経由のデリー着。混沌とした空港についたのは午前3時。気温32度。(日本を出て12時間ぐらい経ってます。)
慣れた今でも、多少の危険は感じつつ、タクシーにて仮眠の為安ホテルへ・・・。(1400ルピー=約3500円)
かなりヘロヘロの為、気を失ったように床に就きますが、7時ぐらいには、バイクの爆音やら、人の叫び声等の喧騒に強制的に起こされます。
分っているので”耳栓”しているのですが、全くききません。このときやっと"インドに来たな・・・。"と感じます。
(街)
いよいよ砂漠の中の工場へ・・・。
(なんと国内線にマックが!見えます?発展です。)
飛行機全般的に苦手な私ですが、これも仕事。
疲れに任せて、乗り込みます。国内線インディア!
写真は人気の”キングフィッシャー”私が乗っているのは実は”インディアンエアライン”
滑走路を歩いて飛行機に乗り込みます。(これがなんだか新鮮。)
しかし、もうかなり暑いです。気温40度ぐらいでしょうか?
これから行くところはこの季節45〜8度くらいには軽くなるので、地獄のようです。
ビジネス。
インド商人との交渉はかなり疲れます。長くなります。私もこの時ばかりは、インド人になります。自己主張。理論武装。しかもここの大将は気が短い。(・・・なのに交渉が長引く。)
なんせ、普通の人も交渉(おしゃべり)が大好きですから・・・。
ただ、気持ちよく商談が終わったときの充実感は最高ですね。
結論から言うと、今回もいい交渉ができました。原材料高騰により、ある程度の価格変動は仕方ありませんでしたが、その中でも売れる値段で、ご提供できるアイテムをご用意できそうです。ご期待下さい。
今回も依頼したデザインがどれくらいものになるか楽しみでした。
(いつもの職人さん。相変わらず堅物です。)
(若い人たちも頑張っております。)
本日は涼しめで43度。だそうです。
緊迫した5時間程の長〜い交渉も終わり、(他の国でこんなに長い交渉はありません。)リラックスした空気の中で、世間話(世界市場について)あれこれ耳を傾けます。いやぁ〜、ほんとよく話してくれます。私のおなかはチャイと水でポンポンです。
長い陸路の旅
(砂漠の道)
工場を後にして、ここからは陸路で、中規模の街まで出ます。そこに住んでいる友人に7時間かけて迎えに来てもらって、7時間かけて戻ります。
慣れてしまっているのと、ここからは一人ではない喜びで、”7時間”に何も感じませんでしたが、あえて文章にするとお腹が痛くなってきます。
(とにかく砂漠の中です。しかし車内は快適エアコン。今回は1ヶ月前納車のスズキ”スイフト”友人の新車でご機嫌。)
途中、小さな”DEDWANA(ディドゥワナ)”の村で1泊して、かつ友人の親戚の家で食事タイムなんですが、いつもホテルに泊まる私のために、今回部屋にエアコンを付けてくれて、部屋を用意してくれました。しかも、この村にエアコンなんて売っていないので、これからの目的地の4時間ぐらい行った街でわざわざ注文して付けに来てもらったとの事。・・・涙が出ます。
この時期、インドで人の家に泊まるということは、かなり高い確率で、屋上の”Under the moom light”を用意してくれます。・・・が私も日本人。さすがに体質が許しません。友人は屋上で酔っ払って寝ていましたが、私はエアコンの中、爆睡していました。みなさんごめんなさい。
(用意してくれた部屋。)
(感謝の気持ちを込めて、エアコンをフォーカスしてみました。)
(インドのもてなしご馳走”マトンカリー”これがうまいんです。)
チキンな私としては、毎回友人に、「これ食べても大丈夫?新鮮?」・・・なんて思いっきり、失礼な事を聞くのですが、初めてここでマトンを食べたときも、友人は「大丈夫、さっきまでそこで走ってましたから、この羊。」と・・・。
確かに、全く癖がなく、牛を超えてます。インド出張での一番のご馳走です。ちなみに周りにあるのは”チャパティー”。日本のインドカリーでいうナンの部分ですが、実際ナンはあまり食べません。ほぼ”チャパティー”がインド(北)の主食です。
また、例のジャパーニーが来たということで、どこからともなく皆が集まってきます。なんとなく知った顔の人となんとなく楽しんでいます。中には点滴の針さしたまま来ちゃう人も・・・(真ん中の人)。おもろいです。しかも皆勤賞。私の友人は右端のナイスガイです。
夏はウイスキー。冬はラム。日本と違って、お酒を先に楽しんでから、最後に食事を食べますが、腹ペコの私は、一人で同時進行しています。いつも。
もちろん女性もいるんですが、ヒンドゥーのためなのか、伝統なのか、男性と一緒にお酒はもちろん、食事をすることもありません。あと、獣類の料理も男性が作ります。
(村の市場。写真はフルーツを売っています。)
名残惜しい中、DEDWANA(ディドゥワナ)を後にして、友人のホームタウン、ラジャスターン州の州都”Jaipur(ジャイプール)”へ向かいます。
ここは日本でもおなじみの観光の街で、デリー〜アグラ(タージマハル)〜ジャイプール・・・といった感じでツアーが組まれております。
あえて、観光スポットの写真は掲載しないですが、過去の弊社のブログを見ても分るように、インドの歴史的建造物のスケールは半端じゃないです。外国人の為の入場料も半端じゃなく高いですが・・・。
今回の出張は、本当に80%ぐらいビジネスですが、過去にはいろいろ建造物も見ました。世界史の教科書をもう一度読みたくなるくらい興味深い歴史背景に、インド人(多民族ですが。)の誇りを感じます。ちなみにラジャスターン州はラージプート族が多いですし、友人もその一人です。
合間に・・・。
(マッサージ店の受付、ここでいいのか本当に・・・。)
とにかく、この時期は暑いんです。観光客もほとんどいませんし、昼間はよっぱどの事がない限り、外には出ません。
しかし、せっかくのインディア、そんなことは言ってられませんので、意外ですが、今回初めてインドマッサージにチャレンジすることに。
・・・そう、アーユルベーダです。
後から考えると、元々、南インドのものなので、こんな所で軽々しく、”アーユルベーダ”やりたいなんて思ったことが間違いだったのかも知れません。
しかし女性がオイルで気持ちよさそうにマッサージされている絵はよく見かけますし、受付にいた南インド風(私の勝手なイメージですが。)女性も丁寧に白人女性を接客していたので、通常55分コースなんですが、スペシャルな70分コースをお願いして待っていました。
ところが!なんとやってきたのは2メーターぐらいの大男!
彼に導かれるまま、部屋に行って、しかも全裸!戒律厳しいインドでも全裸ってありなんですね。
まずは頭からといわんばかりに、頭をこすってバンバン叩く。バンバン擦って、バンバン叩く。バンバン・・・。・・・気がついたらよだれが出てました。
しばらく、忍耐強く耐えていましたが、いい加減頭にきたので、「痛い。もっとやさしくしてくれ!」と言うと、極端にやさしくなって、全くこたえません。
でも、痛くて我慢するよりましかな?やっぱ、もう少し強くって言おうかな?とか考えつつ寝てしまいました。
結局、何がなんだかあんまりよく分らないうちに、初アーユルベーダ終了!
肌の弱い人にはおすすめしません。
私の場合、とにかく擦られました。あまりに擦られたので「あかすりか!」と日本語でツッコミましたが・・・。
次の日あまりのだるさに鎮痛剤飲みました。
ローカルフードの紹介。
まず、代表的なカレー”チキンカレー”
マトンは特別な日に食べることが多いですが、チキンはよく食べます。
これもまた、うまい!
興味のある方、レシピあります。日本では圧力鍋使うとかなり近い味になります。
いわずと知れた、タンドリーチキン。
これまた絶品。
この真夏の時期、何度も言いますが、殺人的に暑いので、肉類を食べる時は、よっぽど信頼の置けるところで食べないと、肉の新鮮さが保てないので危険です。地元の人もレストランは控えるよう・・・。
ケバブとかも、おいしいんですよ。
インド風チャーハン?”ビリァーニ”(米、ジャガイモ、ニンニク、レモンも絞ってもおいしいです。)
インド料理、かなりおいしくて好きなんですけど、日本人のお腹にスパイスが慣れるまでは時間がかかるんですね。そんなわけで、朝はスパイスの少ないお米料理を作ってもらっています。友人の奥さんに・・・。
日本人がインド料理を体験する時、そのほとんどはカレーという言葉で片付いてしまうんです。
とにかく、肉、野菜、米、いろいろなものをスパイスで食べるのですから・・・。カレーになってしまうのかもしれません。
しかし、その料理バリエーションはかなり広いし、味もいろんな味があります。決して辛いだけではなくて、旨いんです。(・・・そう思うまで、かなり時間がかかりましたけど。)
インド風焼きそば。
ある時、「何が食べたい?」と聞かれたので、意地悪く”麺”と答えました。
そうすると「OK」というではないですか!
”インド料理に麺なんてないだろう”と思っていると、出てきたのがこれ。”Maggy(マギー)”アジア地域では一般的なインスタントヌードルです。これをインドのスパイスで味付けしているのですが、これまた絶品。
しかし、これが出てくるのに1時間は掛かります。1時間掛かる即席めん。即席・・・。確かに腹ペコでしたが・・・。
万国共通のファストフードになりつつある"マクドナルド”がインドに上陸して久しいですが、この街にはまだ3店舗しかありません。決して小さな町ではないんですが。
いつも一度は食べたくなって、連れて行ってもらうのですが、その中に1人ぐらいは初めて食べる人がいます。
ローカルの人にとって決して安い食事ではないはずですが、カウンターには人が溢れています。
牛を食べない国での、インド版ビッグマック”マハラジャバーガー”。
チキンをベースにスパイスで味付けされていますので、辛いです。
その他、フィッシュ、ベジタリアン(人口の4割?)の為の野菜バーガー。(これもなかなかいけます。)
いろいろあるもんです。世界のマック。(今度これをテーマにしても面白そうですね。)
その他、いろいろ食の話は尽きませんが、この国の"食文化”にも急激な変化が起きているようです。
そろそろ・・・。
とにかく、人口11億の国。
一見、何でもありの国に思えるますが、今までは極めて伝統を重んじつつ、発展を遂げてきました。
その典型的な例である、結婚式なんかは、名古屋のそれと比べ物にならないほど派手です。
そんな国も、いろいろな意味で急速に変わりつつあるんですが、道を車で走っているだけでも、牛、ラクダ、ゾウ、単車、ワゴンRからメルセデスまで、同じ道を走っています。しかも皆平等に・・・。
やっぱ、何でもありなんでしょうかね?
近いうちにこの国にも、インフレの波が押し寄せて、輸入がしにくくなるかもしれませんが、この国のパワフルさには、今の日本人にないものを感じます。少し前のベストセラーに”国家の品格”という本がありましたが、このインドで外国人として、日本人として学ばなければならないこともたくさんある気がします。
いつも感じることは、インドはめちゃくちゃなんです。
めちゃくちゃなんですけど、前に進んでいるんですね。とにかく、みんな変わろうとしている。(その善し悪しは別として。)
そんなパワーが伝わっています。
日本も負けてられません。
国会を見るだけでもう完敗な気がしますが・・・。
・・・なんだか、何のオチもなく話が終わりそうですが、
もし、このレポートを見ても一緒に行きたいと思われる方。
大歓迎です。
また、もっと詳細知りたいと思われる方、遠慮なくお聞き下さい。
私の独断と偏見でアドバイスさせて頂きたいと思います。
そして、いつも弊社の商品をご購入のお客様。
ありがとうございます。
これからも、魅力的な商品展開に努めて参りますので、叱咤激励の程よろしくお願いします。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
2008年5月13日